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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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『007 カジノ・ロワイヤル』 名優共演ピーター・セラーズ&デヴィッド・ニーヴン 音楽:バート・バカラック

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★1967年の英国映画である『007 カジノ・ロワイヤル』。私はこのピーター・セラーズとデヴィッド・ニーヴンの共演するスマートなコメディが好きみたい。このひねくれたイギリスらしいセンスと、この華麗なコンビの雰囲気が好き。気品溢れるデボラ・カーもここでは可笑しな役(ラッパの罰ゲームとか)、まだお若い頃のジャクリーン・ビセットはミス太ももという役柄だし。ジョン・ヒューストンの鬘が飛んだり...随所にクスクス笑える場面がいっぱい。そう云えば、アメリカにも好きなコンビが居る。ジャック・レモンとウォルター・マッソー。こちらもまた誰にも真似できないユニークさ。でも、シリアスな演技も出来る名優方々ばかり。

2時間強のこのハチャメチャっぽい『007 カジノ・ロワイヤル』。オープニングから最後まで流れる音楽はバート・バカラックとハル・デヴィッドとの黄金コンビ!最近のSFXを多用した映画には無いチープな可愛らしさが随所にあり、やはりこんな映画の方が性に合う気がした。知らなかったけれど、この作品は5人もの監督さんが一緒に作った様だ。そして、キャストの何とも豪華な顔ぶれ!

ウディ・アレンはニーヴン扮するジェームズ・ボンド卿の甥のジミー・ボンド。終盤しゃっくりの数の吹き出しとかあの変な動きが好きだ。そう言えば、この映画と『何かいいことないか子猫チャン』はとてもメンバーがだぶっている。ああ、面白い。ジェームズ・ボンド卿が唯一愛した女性はかのマタ・ハリ。その二人を両親に持つ娘の名はマタ・ボンド。こんな役名も馬鹿馬鹿しくて好きだ。役者が揃っているが故にこのギャップが愉しい。

ファッションも鮮やかでさり気ない置物にもクスクス笑えるものがあちらこちら。お腹を抱えて笑う事も無く気楽に観れる。ああ、やはり映画は最良の娯楽である。ピーター・セラーズが着せ替えごっこをしてヒトラーやナポレオンになったり、最後は各国軍入り乱れて(ジェロニモが踊っていたり)訳が分からないけれど可笑しい。でも、あの有名な曲「愛の面影」が流れると何故かジ~ン♪・・・そんな小粋な映画☆

007 カジノ・ロワイヤル/CASINO ROYALE
1967年・イギリス映画 
監督:ジョン・ヒューストン、ケン・ヒューズ、ロバート・パリッシュ、ジョセフ・マクグラス、ヴァル・ゲスト
製作:チャールズ・K・フェルドマン、ジェリー・ブレスラー
原作:イアン・フレミング
脚本:ウォルフ・マンキウィッツ、ジョン・ロウ、マイケル・セイヤーズ
撮影:ジャック・ヒルデヤード
作詞:ハル・デヴィッド 音楽:バート・バカラック
出演:ピーター・セラーズ、デヴィッド・ニーヴン、デボラ・カー、ウィリアム・ホールデン、ウディ・アレン、シャルル・ボワイエ、ジョン・ヒューストン、オーソン・ウェルズ、ウルスラ・アンドレス、ダリア・ラヴィ、ジャクリーン・ビセット、ジャン=ポール・ベルモンド
 
※2005年に書いたものに少し追記いたしました。今後、どんどん好きな映画もこちらで感想等を綴ってゆきたいと想います。
by claranomori | 2012-01-18 10:19 | キネマの夢・シネマ万華鏡