『ヘンリー&ジューン 私が愛した男と女』 監督:フィリップ・カウフマン 原作:アナイス・ニン (1990年)
2012年 01月 16日
公開当時の映画雑誌だったと想うのですが、ユマ・サーマンのインタビューで、このジューン・ミラーを演じることの困難さを語っていました。それでも降りることなく演じられたのはロバート・デ・ニーロの助言があったこと、劇中のヌード場面は他の女性の代役であると語っていたことも、この映画と同時に甦る記憶でもあります。
1990年・アメリカ映画
監督:フィリップ・カウフマン 製作:ピーター・カウフマン
原作:アナイス・ニン
『ヘンリー&ジューン』 『アナイス・ニンの日記 1931-1934』
脚本:フィリップ・カウフマン、ローズ・カウフマン
撮影:フィリップ・ルースロ 音楽:ジャン・ピエール・ルー
出演:マリア・デ・メディロス、フレッド・ウォード、ユマ・サーマン、ケヴィン・スペイシー、ジャン=フィリップ・エコフェ、リチャード・E・グラント、フアン・ルイス・ブニュエル、フェオドール・アトキン、モーリス・エスカルゴ
アナイス・ニン役のマリア・デ・メディロス♪
★アナイス・ニンの『ヘンリー&ジューン』及び『アナイス・ニンの日記 1931-1934』を基に、彼女と無名時代の作家ヘンリー・ミラー、そして彼の妻ジューン・ミラーとの妖しい三角関係を官能的に描いたもの。舞台は1931年のパリ。銀行家ヒューゴーの妻アナイス・ニンは、無名の作家ヘンリー・ミラーと出会う。二人は互いに惹かれ合うが、アナイスはその後ニューヨークからやって来たヘンリーの妻ジューンにも強く惹かれてゆく。そうした妄想と現実の体験が次第に文学的資質を開花させてゆくことになる。やがて、ヘンリー・ミラーの『北回帰線』が発表され、再びヘンリーのもとを訪れたジューンにも愛を告白するアナイスだがジューンは二人の関係を知り傷つき去ってゆく...。大まかなあらすじはこんな感じです。
ユマ・サーマンがとても好きなので、もう少し出演シーンを望んでいたことも想い出します。ユマ・サーマン出演作は今も可能な限り追っています。ユマ・サーマン、マリア・デ・メディロス共にクエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』(1994年)にも出演。マリア・デ・メディロスも最近は母親役も多くなっており、最も新しく鑑賞したものはジャン=ピエール・アメリス監督の『デルフィーヌの場合』(1998年)以来の『ベティの小さな秘密』(2006年)です。フレッド・ウォードだとメリル・ストリープの夫役の『誤診』(1997年)とロバート・アルトマン監督の『ショート・カッツ』(1994年)が印象強く残っています。映画はやはり大好きなので、まだまだ好きな映画の感想等を気長に綴って行こうと想います。