エドワード・モクソン版 『アルフレッド・テニスン詩集』 挿絵:ジョン・エヴァレット・ミレイ (1857年)
2011年 12月 16日
★上の絵はジョン・エヴァレット・ミレイによる1857年、エドワード・モクソン版『アルフレッド・テニスン詩集』の挿絵の中の二点("モクソン版『テニスン詩集』の挿絵のための五点の下絵"より)です。ジョン・エヴァレット・ミレイは大好きな画家のお一人ですが、久しぶりに幾種かの画集や図録を眺め、うっとりしていました。
エドワード・モクソン(Edward Moxon :1801年12月12日~1858年6月3日)というお方は、英国文学界の重要な人物で、主に詩の出版業者として知られています。また、このジョン・エヴァレット・ミレイのモクソン版『テニスン詩集』の挿絵のための五点の下絵は1855年頃のものとされ、「堀を巡らした屋敷のマリアーナ」「ゆく年の終わり」「聖アグネス祭の前夜」「バーリーの領主」「白昼夢:眠れる宮殿」という題のものです。1842年にアルフレッド・テニスンの『詩集』が刊行されており、このモクソン版 『テニスン詩集』との差異を明らかにすることは残念ながら出来ないのですが、テニスンの詩は極めて美しくロマンティシズム薫る哀歌が多く好きな詩人のお一人でもあります。またテニスンの詩も追々にと予定しています♪
※上の挿絵は「白昼夢:眠れる宮殿」と「ゆく年の終わり」です。