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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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『素晴らしき哉、人生!』監督フランク・キャプラ★クリスマスになると観たくなる素晴らしい名作(1946年)

『素晴らしき哉、人生!』監督フランク・キャプラ★クリスマスになると観たくなる素晴らしい名作(1946年)_b0106921_12111640.jpg
★2005年のクリスマス・イヴに観て以来の幾度目かの再見。感動の鮮度は今なお新鮮!これぞ、映画の魅力なり。そんな訳で今年もフランク・キャプラ監督の『素晴らしき哉、人生!』を観る事にした。やっぱり最後はほっこりとした涙に溢れ気分爽快。さらに人生謳歌な私です。

この映画はジェームズ・スチュワート主演の1946年のモノクロ映画。信じられないけれど60数年も前の作品なのだ。今のハリウッド映画にはない優しさを感じてならない。私にとって最高の娯楽だと思っている「映画」。映画の発祥成長の地はアメリカだろうけれど、生まれたのはフランス(だと思っている)。好きな監督・俳優さんが出ているとどんな悪評でも機会があれば観てしまう。でも、ハリウッド映画ってアンチだったのだ、特に10代の頃は。オードリーもリズもみんなアメリカ人だと思っていたし、大きな偏見をアメリカ映画に持っていた。今ではそんな自分が青く愚かに思える。相変わらずヨーロッパ映画ファンではあるけれど、観て良かったと思えるものに国や年代やジャンル等は関係ない。
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この『素晴らしき哉、人生!』の主人公ジョージ(ジェームズ・スチュワート)は、8000ドルという大金の横領の疑いを受ける。それまでも幾度も挫折感の人生だった。でも遂に絶望の果てに身投げを考える程になってしまう。そんな折にクラレンスという老人(ヘンリー・トラヴァース)が登場する。この老人は実は2級天使。この愛らしい2級天使は2級なので翼がない。善行により格上げされるらしく、守護天使である使命(と翼が欲しいとう目的も)からそんなジョージを救おうとする。ジョージは「自分なんか生まれて来なければ良かったんだ。」と嘆き泣くばかりで、この天使の存在も言葉も信じない。それならば!と天使はジョージが存在しない世界に変えてしまう。すると、幼馴染みの妻メリイ(ドナ・リード)も子供たちも友人たちも建物も・・・ジョージを知らない、そんな世界を見せられ生きる事を神に縋る。行方不明になっていた夫を必死で探し回る妻や可愛い子供たち、裕福ではないけれど暖かい家庭があり友人たちがいる。ジョージに逮捕状まで出ていたので、そんな彼を助ける為に友人や近所の人々が少しずつ募金してくれ奇跡が起こる。警官も逮捕状を破棄しみんなで合唱するラスト。ジョージは家族や友人、そして生きている今のしあわせを想う。クリスマス・ツリーのベルがさり気なく音を鳴らす。あの2級天使に翼が貰えた合図なのでした・・・こんなお話が大好きです♪
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素晴らしき哉、人生!/IT'S A WONDERFUL LIFE
1946年・アメリカ映画 
監督・製作:フランク・キャプラ 原作:フィリップ・ヴァン・ドレン・スターン
脚本:フランセス・グッドリッチ、アルバート・ハケット、フランク・キャプラ
撮影:ジョセフ・ウォーカー、ジョセフ・バイロック 
音楽:ディミトリ・ティオムキン
出演:ジェームズ・スチュワート、ドナ・リード、ライオネル・バリモア、トーマス・ミッチェル、ヘンリー・トラヴァース、ボーラ・ボンディ、フランク・フェイレン、ウォード・ボンド、グロリア・グレアム

by claranomori | 2010-12-25 11:55 | キネマの夢・シネマ万華鏡