『モロッコ』(1930年)主演:マレーネ・ディートリッヒ、ゲイリー・クーパー★日本初の字幕スーパー映画
2010年 06月 12日
★日本で最初の字幕スーパー(スーパーインポーズ)の登場は『モロッコ』だった。1931年公開と記録されている。監督はオーストリア、ウィーン出身のジョセフ・フォン・スタンバーグ。まだ新人だったマレーネ・ディートリッヒを主演に『嘆きの天使』をドイツで制作後、アメリカに進出。トーキー初期の名作のひとつ。それまでの日本では、弁士が日本語でお話を語っていたそうだ。そういうのも楽しそうだと夢を馳せる。けれど、スクリーンに字を焼き付けるのだから、それは大変な作業なのだと思う。古い映画を観ると字幕の書体にも味わいがあり何となくいいなぁって思うことがある。
カタカナ表記って迷う事が多い。ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督と書いたけれど、ジョゼフと記されているものもある。ドイツ語ではヨーゼフ・フォン・シュテルンベルクと。スタンバーグ監督はディートリッヒを主演に愛情を込めて丹念に美しく映像化し、このコンビで8本制作している。
その8作品は『嘆きの天使(1930)』 『モロッコ(1930)』 『間諜X27(1931)』 『アメリカの悲劇(1931)』 『ブロンド・ヴィナス(1932)』 『上海特急(1932)』 『恋のページェント(1934)』 『スペイン狂想曲(1934)』です☆