あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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『ステラ』母ステラ(ベット・ミドラー)と娘ジェニー(トリニ・アルヴァラード)★感動の1990年リメイク!

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★1937年のバーバラ・スタンウィック主演の『ステラ・ダラス』の1990年リメイク『ステラ』。製作者は父サミュエル・ゴールドウィンからサミュエル・ゴールドウィン・Jrへと受け継がれているもの。さらに古いオリジナル版もあるそうだけれど未見。『ステラ・ダラス』もとても好きだけれど、時を経てカラー時代での『ステラ』。打ってつけのステラ役はベット・ミドラー。娘ジェニー役はトリニ・アルヴァラード。以前『タイムズ・スクエア』のことを綴った折の少女パメラ役だったお方。この『ステラ』では高校生から進学して結婚するまでを演じている。

バーで働く陽気なステラ(ベット・ミドラー)は魅力的。裕福な医大のインターンであったスティーヴン(スティーヴン・コリンズ)はステラに魅了され交際を求める。ステラは身分違いだと最初は軽く跳ねつけるのだけれど、やがて二人は恋に落ち、娘が生まれる。生真面目なスティーヴンは責任を感じ結婚しようと告げるけれど、ステラは断る。やや二人の愛が冷めていたこともあり、何より同情されて結婚だなんて!ステラのプライドが我慢ならないのだった。養育費も受け取らず自分の手でこの娘を育ててみせるという心意気。私がこのステラの好きなところでもある。娘ジェニーも成長してゆく中、ステラは化粧品のセールスなどを始め猛烈に働く。そんな母が大好きなジェニーで、二人で「カリフォルニア・ドリーミング」(ママス&パパスの曲)を歌ったりしながら、決して裕福ではないけれど楽しい日々を送っていた。

少女から大人へという時期であるジェニーは優しく素直で可愛い。父に会いにゆける日はとても嬉しい!父も娘を愛している。複雑な家庭環境であるけれど、母と娘は親子であり親友のようでもある。けれど、ジェニーが恋をした男の子パット(ウィリアム・マクナマラ)はお金持ちの息子で優秀な進学校へ行くので、ジェニーも行きたい。夏の海辺のバカンスでのこと。いつも派手なステラはご機嫌でダンスをしたり。ジェニーはパットと仲よく過ごしていたけれど、ジェニーの女友達の陰口を何気に耳にしてしまうステラ。「ジェニーのママを見た。ジェニーが可哀想。」というような。ステラはとても傷ついたけれど、このままではジェニーの幸せはない。心を鬼にして、ジェニーを父親に引き取ってもらう相談を恋人であるジャニス(マーシャ・メイソン)に持ちかける。ジャニスも自立した賢明で素敵な女性。一生懸命育てて来たステラの大切なジェニーを...と戸惑うのだけれど、ステラの意志は固く、わざと長年の友人エド(ジョン・グッドマン)といちゃついたり、ジェニーに「もう、あんたの面倒はみれないわ!」と心にもないことを、涙を隠して言い放つ。傷心したジェニーは父の家にゆく。

時が経ち、ジェニーはパットと結婚する日がやって来た。母ステラに手紙を出してるジェニーにステラからの便りはない。結婚式の当日も母を待つジェニーの心。そして、中には入らず、外から窓越しに美しくなったジェニーのベールの花嫁姿、そして新郎がキスをする姿を見守るステラ。何度観てもこの場面近くから泣いてしまう。そして、雨の降る中、ステラは涙を浮かべながらも笑顔で軽やかな足取りで帰ってゆく...。

ウーマン・リブとかそういうのはあまり興味がない私。けれど、女性の男性に屈しないプライド、女の意地とか女子の志という姿を持ち、それでいて女性らしさも併せ持つ個性的な女性って大好き!なので、スティーヴンもステラに魅了されたのだし。お金や見た目ではなくてステラの自分に対するプライド。そこが好き。他人との優劣など気にしない。ステラ自身の心。そんな母を離れても決してジェニーは忘れはしないし、親子の愛、絆というものは言葉では言い尽くせない深いものであることを、この映画からも学ぶことができる。

主題歌もベット・ミドラーが歌っているけれど、当時は本国アメリカではこの映画の評価はあまり良くなかったようだけれど、私は好きです♪

パット役のウィリアム・マクナマラは以前綴った『ワイルドフラワー』と同じ時期の作品。また、ジェニーを誘う不良のジム役のベン・スティラーは、ステラに最初から嫌われています。

ステラ/STELLA
1990年・アメリカ映画
監督:ジョン・アーマン 製作:サミュエル・ゴールドウィン・Jr 原作:オリーヴ・ヒギンズ・プローティ 脚本:ロバート・ゲッチェル 撮影:ビリー・ウィリアムズ 音楽:ジョン・モリス 出演:ベット・ミドラー、トリニ・アルヴァラード、マーシャ・メイソン、スティーヴン・コリンズ、ジョン・グッドマン、ベン・スティラー、ウィリアム・マクナマラ、アイリーン・ブレナン、リンダ・ハート

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by claranomori | 2010-10-31 06:52 | 銀幕の少女たち・少女映画