『フォロー・ミー』監督:キャロル・リード 主演:ミア・ファロー、トポル★待望のDVD化&発売決定★
2010年 10月 28日
ミア・ファローは私の幼少時からのお気に入りの女優さまのお一人となり、『フォロー・ミー』という映画を初めて観たのも随分前で、あの『ローズマリーの赤ちゃん』のミア・ファローの魅力とは違った角度からの可愛らしさに魅了されたものです。1972年のイギリス映画で、監督は名匠キャロル・リード。この『フォロー・ミー』は「ロマンティック・コメディ」の名作の一つだと想います。60年代から70年代のミア・ファローの演じた役柄は愛すべきエキセントリックな人物が多く、またハマリ役になってしまう不思議な魅力があるお方なのですが、この『フォロー・ミー』ではファッションも60年代の面影を残すもので素朴な感じ。そんな普通っぽいミア・ファローを初めて観た作品でもあります。ミアの魅力同様に、探偵役のクリストフォローを演じるトポルの魅力無くしては!という程、この探偵が軽妙な人物なのです。
会計士のチャールズ(マイケル・ジェイストン)と妻ベリンダ(ミア・ファロー)は仲が悪くなったのでもないけれど、ベリンダは日常の倦怠感のようなものから散歩に出かけるようになる。そんな妻の行動に不審を抱いた夫が私立探偵に依頼する。ベリンダは浮気をしている訳でもなく散歩に出かけているのだけれど、いつも付いてくる見知らぬ男性(トポル)に次第に興味を抱き、その二人はいつの間にかゲームのような感じでロンドンの町を歩いてゆく。その微妙な描写とジョン・バリーの音楽が素晴らしく、「ラブ・コメ」とはこのような作品にこそ相応しい呼称ではないだろうか!と思える程に愛らしい。結局ハッピーエンドで爽やかな余韻を残す。このトポル演じる探偵は何者だったのだろう...という印象も残しながら。
名作なのに一度もソフト化されていない作品って沢山あるけれど、この『フォロー・ミー』は「何故ならないのだベスト3」に入る一作です(私が勝手に想うだけですが)。それがそれが、ようやくDVD化され発売日も決まりました!私はテレビから録画した古い古いビデオテープ2本、BSで放送されたものをHDDに2つ保存しています。機械音痴ゆえに、間違って消してしまっては大変なので。今回のDVDには特典も付いているようです。
ミア・ファローが出演されているものは37作品今のところ観ています。トポルの出演作はこの『フォロー・ミー』と『屋根の上のバイオリン弾き』がとても好きです(4作品しか観ていませんが)。キャロル・リード監督は『第三の男』や『落ちた偶像』なども好きですが、マーク・レスターとジャック・ワイルド共演の『オリバー!』が、『ファロー・ミー』と同じ位に大好きな英国映画の一つです。ミア・ファローは英国がとっても似合うお方だとも想います♪
1972年・イギリス映画
監督:キャロル・リード 原作・脚本:ピーター・シェイファー 撮影:クリストファー・チャリス 美術:テレンス・マーシュ 音楽:ジョン・バリー
出演:ミア・ファロー、トポル、マイケル・ジェイストン、マーガレット・ローリングス、アネット・クロスビー、ダドリー・フォスター、マイケル・アルドリッジ
★映像特典:オリジナル予告編(4:3 スタンダード)
封入特典:■フルカラー8pガイドブック ■劇場パンフレット縮刷復刻版(みゆき座館名入り) ■ピクチャーレーベル
初回生産分のみの特典:■アウターケース付き ■ポストカード3枚封入