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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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エミリー・ディキンソン(EMILY DICKINSON)★10歳の少女時代の肖像画

エミリー・ディキンソン(EMILY DICKINSON)★10歳の少女時代の肖像画_b0106921_10323035.jpg

★このエミリー・ディキンソンの少女時代の肖像画は、兄オースティンと妹ラビニアと三人で一緒に描かれたもので、1840年頃の画であるのでエミリー・ディキンソンは10歳頃。短髪のヘアースタイルで物静かな優美な佇まい。手許にある限られたエミリー・ディキンソンに関する書物の中の年譜によると、この年1840年の4月に祖父のアマースト大学への財政的支援のために、メインストリートの家を売り、ノース・プレザントストリートの家に引越している。この肖像画はその引越しの前に描かれたものだそうだ。

エミリー・ディキンソンの詩が大好きなのだけれど、とりわけ相性の良さを感じている『夜がもう終わり』(『自然と愛と孤独と』より)を♪

夜がもう終わり
日の出が近く
あの大気に手が届きそうにもなるころは
私たちの髪をなでつける時間だ

えくぼの用意をし
古ぼけてしぼんでしまった真夜中を
十分愛してやれたかなと迷う時間だ
ひととき私たちをこわがらせはしたのだが


『夜がもう終わり』 訳:中島完

by claranomori | 2010-09-04 10:31 | 19世紀★憂愁のロマンと美