『不運つづきの娘』 作:マダム・ルプラン・ド・ボーモン(ボーモン夫人) 挿絵:アダマール
2010年 08月 06日
この姉妹と結婚することになる王さまとその弟君。王さまは弟が結婚するという美しい娘オーロールを手に入れようと企てる。けれど、オーロールが荊で美しい顔が傷だらけになってしまった時に王さまは娘に会うことに。王さまは何故こんな醜い娘を弟が愛したのかわからない。オーロールは痛い上にとても傷ついただろうに。けれど、その時、荊で怪我を負わなければ愛する弟王との結婚は妨げられていたのだ。古今東西、人生は正負の法則なのだと教えられる。上の挿絵はアダマールというお方によるものをスキャンしました。オーロールと弟君の王さまはめでたくご結婚されるのだけれど、ある日森でお二人の赤ちゃんが海賊に奪われる。この絵の海辺に描かれている女性はその海賊の妻で抱きかかえている赤ちゃんはオーロールと弟君の王さまの子供。海賊の船は難破してしまいこの二人だけが生き残り、運命的な幸せな出会いで終えました。そうそう、オーロールを化け物扱いした王さまはオーロールの妹エーメと結婚。しかし、性悪の妻を持ったがゆえに苦悩のあまり亡くなってしまいました。オーロールの荊での顔の傷は癒えて元の美しいお顔になっています♪