あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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『STRAIN FOBIA(ストレインフォビア) 』第6公演★朗読劇『MOON』での素敵な予期せぬ出来事♪

★毎月第一日曜日に『なんでもない日のお茶会』で音響・BGM係りで参加させて頂いている。今月は6日に開催された。私はこのお茶会を毎月楽しみにしている。第一回から一度も欠席したことがないのだ(ちょっと、誇らしげ♪)。個性的な方々が集う。もう5年も続いているイベントで、最初は知らないお方が多かったのだけれど、今では次第にお声をかけてくださる方々も増えて嬉しい。今回は『ストレインフォビア(STRAIN FOBIA)』による朗読劇『MOON』だった。この劇団はいそろく君というお方が主宰で、今年はミュージカルもあった。童話モチーフを独自の解釈で脚本化され、演出から出演とこなす才人。毎回出演者は流動的なようで今回の朗読劇はいそろく君と可愛い黒猫ちゃんのお二人でのものだとお聞きし楽しみにしていた。

今回はもう一つ『アリスの音楽隊』という女性4人(お一人男性も演劇で参加)による四重奏で、音楽と演劇を紡ぐ構成でこちらも好きなものだった。彼女たちのリハが終わり、そろそろ2階のオープンという時間になった頃、いそろく君が台本をお持ちになって、DJブースに座っていたZOE氏と私に、「主人公の少年のお父さんとお母さんの箇所をお願いします」と云われた。ZOE氏はまったく動じることなく楽しげに引き受けやる気満々。私は突然のことで不安と緊張を伴っていた。『MOON』というお話は幼少時から月や宇宙に魅せられている少年ユウイチ君が主人公。この少年は事故により神経を患うことになりそれ以来、目が見えないという状況となった。今17歳。その母親の台詞を読むのだけれど、想ったよりも多くてドキドキしていた。それでも、1時間弱の真っ暗な空間の中での朗読劇は私に17歳の少年ユウイチ君と、彼と出会うことになる16歳の少女ハルちゃんの会話。そして、壁伝いにぎこちなく天体望遠鏡を持って神社に向かう姿が目に浮かぶのだった。「大丈夫だろうか...」と想いながら。そんな素敵なお話に自然と引き込まれていたので、何とか台詞を読むことができた。横にZOE氏とマッチ君が居てくれたので安心感もあったと想う。

少女ハルちゃんも天体好きの少女。けれど、何故か学校生活に馴染めずにいる。そんな疎外感と孤独感を持つ少女がぎこちなく歩いてゆく少年に出会い、そぉっと後を追う。少年は自分の目の見えないことに劣等感を持っている。けれど自己を放棄はしてはいない。そんな二人の夜空の観測風景と交わされる会話。お互いが偽りながらもどこか気遣い合う。「本当の事を云ったら...」という不安が共にある。感動的だったのは、途中で分かることだったけれど、少年の天体望遠鏡のレンズは割れていた。そして、少女はその割れたレンズでは星を観測することなどできないと分かっていて、夜空の美しさを告げる。少年は割れたレンズに気付かず、「うん、綺麗だね」と見えていないのに語る...私は泣き虫なので既に泣いていた。

自分の息子がこんな状況になってしまったのだ。両親の心もどんなに苦しいだろう!一人で外出することをどんなに心配しただろう!私は母親の台詞で泣く箇所があったのだけれど、開演前は上手く泣いた感じで読めるだろうか...などと不安だったけれどなんとか。お話を聞きながら浮かぶ二人の姿と共に心に浮かんだのは私の亡き母だった。元気な折から近眼と乱視が酷いという方だったのだけれど、病気になり寝たきりになり死が近づく中、次第に視力を失ってしまったから。面会に行っても私の姿が見えていないのだった。辛うじて右手の感覚だけが機能していたので、私は母の手をさすり耳元で話しかけ私だということを伝えていた。今から想うと、私の母である!手をさする私の指の感触で娘であることは充分分かっていただろう。それでも姿が見えないことはどんなに辛いことだっただろうか...。私は帰りはいつも泣いていた。そんな母の姿を見るのが辛かった。でも、見えない目で私を想像していたのだろうと想うと、不思議な気分にもなる。

目に見えないものを心で見る。見えるものだけではなく、見えないものの中に見えるものもある。これはずっと私が感じていることで、歳を重ねる毎にその尊さを想う。「想像してごらん」とジョン・レノンは歌った。絵空事と現実派の方に笑い飛ばされることもあった。それでも、私はこの厳しい現実を生きていく上で、少しでも心豊かに生きていたい。お金がなければ生きてゆけないということも知ってしまった。それでも、何とか生きてゆくだけのお金があればいい。それよりももっと大切なのは心まで貧しくならずに「人生謳歌」してゆくこと。

自由であるためには不自由であらねばならないだろう。また、幸福であるためには不幸であらねばならないだろう。これらの事は大好きな寺山修司から学んだように想う。まだまだあるけれど、私にとって最大の難問がずっとある。課題とでもいうのだろうか。それは子供の頃から頑固なくせに自分から積極的に向かうことを怖がるということ。また、苦手であるとか好きではないということに関し、自然と距離を保つようになった。いそろく君が仰った。「何かを始めるのに年齢や遅いということはないと想う」って。私もそう想う。私は少年少女の心を想うことが何よりも好きで仕方がない。ある意味病気かもしれない。それでも、もうどうしようもない。なので、とことん!自分の内面を見つめ掘り下げてゆこうと想っている。その作業のようなものの過程には必ず壁があり闇に遭遇する。行き先不明と戸惑いや挫折もある。けれど、掘り続ける事に決めたのだ。まるでモグラのような状態。でも、ちょっと途中で土から顔を出せば叩かれてしまうのだから、暗くても堀り続ける方が良い。すると、いつの日にかきっと、光を見ることができるだろう!途中で死んでしまうかもしれないけれど、それでもいい。

まだ漠然としているけれど、来年2010年のちっぽけな目標ができた。それも、やはり親愛なる友たちにお力をお借りしながらだけれど。ZOE氏とYAMATEN氏には軽くお伝えした。そして、ZOE氏より「詩を書いてください」と云われたので、今少しずつ書いているところ。さて...?いったいどんな風になるのやら。本業のお仕事は山積み状態なので、あくまでも心のバランスのため。そして、ある克服のため。そして、美しき心の住人たちにさらなる愛を込めて私の人生に刻むために☆
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by claranomori | 2009-12-10 11:32 | お知らせ