あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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『長くつ下のピッピ』 おてんばキュートな赤毛の女の子★インゲル・ニルセン(INGER NILSSON)♪

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★スウェーデンの児童文学というと浮かぶのはアストリッド・リンドグレーン(1907年~2002年)。数々の映画化もあり、私の初見は『やかまし村の子どもたち』でとても想い出深い。けれど、『長くつ下のピッピ』の少女ピッピのキャラクターはいつの頃からか自然と強力にある。あの赤毛を編んだ独特のヘアースタイル、そばかすのお顔には笑顔がいっぱい。おてんばだけれど優しくて繊細。あんなに華奢なのに力持ち。さらにお金持ちである。

お馬とおサルのニルソン氏と共にやってきた田舎町。隣に住むトミー(パー・サンドバーグ)とアニカ(マリア・パッセン)と仲良しになる。思い出すのは「床におりないごっこ」!今もその様子が浮かび笑ってしまう。みんな可愛いけれどアニカも大好き。ピッピの名は、ピッピロッタ・シャンデラリア・ヤナギノハッパ・チョコミンサ・エフライム。ごたごた荘で一人暮らしの変わった女の子。お父さんは、エフライム・ナガクツシタ船長で、ホッペトッサ号で世界の海を回っている。お母さんは、お空の天使。お父さんに貰った金貨がぎっしり詰まった鞄を持って、歌いながらやって来た少女。奇想天外なことをするし、初めは誤解されたりする個性はピッピのもの。暫くするとピッピの優しい気持ちも伝わってゆく。笑っていること、そんな姿を見ることは至福でもあると、ピッピを想い浮かべ安堵する。

1969年から1970年頃に製作された映画。5作シリーズで、『長くつ下のピッピ』『続・長くつ下のピッピ』『ピッピの新しい冒険』『ピッピの宝島』『ピッピ船にのる』なのだけれど、結構記憶がごちゃまぜなので観直したい。全作とも監督はオル・ヘルボムで、ピッピとアニカとトミーも同じ。スウェーデンの美しい自然の景色、今の映画では味わえないあの色彩がとても好き。そんな綺麗な自然の中に可愛い三人。ピッピは、草の上に寝転び、青い空や緑の木の頂を見上げながら夏の詩を歌う♪

夏って すてきと
さあ うたおう!
だって 木々は なんなに きれいで
大地は あんなに みどり
花は あんなに 美しく
野いちごは こんなに おいしいの
お日さまは きらきらと かがやき
そばかすは どんどん ふえて
てんてんだらけの 夏のかお
だから うたうの
夏は わたしの ものよと

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◆「赤毛」というのは私の子供時代のちょっとしたコンプレックスでもあった。そして、夏にそばかすが増えるというのも同じ。なので、私は太陽光線は苦手で今に至る。ピッピのように、「夏はわたしのものよ」と想えたことなど一度もなく生きている。なので、ピッピが羨ましい。そして、私に欠けているものに気付く瞬間でもあり苦笑してしまう。
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by claranomori | 2009-10-14 11:52 | 銀幕の少女たち・少女映画