『丘の家のジェーン』 ジェーン(マイロン・ベネット)とジョディ(サラ・ポーリー) 原作:L.M.モンゴメリ
2009年 08月 19日
美しい母とジェーンは二人暮らし。母の病気のために裕福で厳格な祖母の家で暮らすことになるジェーンは12歳の素直で内気な少女。しかし、この権威主義の祖母も豪華なお家も大嫌いなジェーン。私立の名門女子校に入れられ、意地悪な女子生徒たちにからかわれたりする。隣家の台所の下働きをしている浮浪児の少女ジョディは9歳。ジェーンにとってもジョディにとっても唯一の心を許せる友なのだ。このふたりの少女の性格は対照的。ジェーンとジョディを合わせるとアンになるような。お金もなく汚れた身なりのジョディは、そんな不遇な状況でも実に前向きで勇敢でたくまくしく生きている少女。ジェーンはジョディに勇気付けられてもいる。ジェーンは死んだのだと思っていた父がプリンス・エドワード島で作家として生きていると知る事件が起こる。そこから、ジェーンは父親の住む島へと向かい、ジェーンはなんとか両親をもういちど結び付けようと頑張る姿は生き生きとしている。ジェーンが心配で汽車に無賃で乗り込みついてゆくジョディ。なんとなく冴えないジェーンはプリンス・エドワード島で過ごす中で不思議な力を発揮する。夢や幻想も交えながら、超能力を持つ預言者ヘプシバ(ジェーンの夢にも現れる)と合い、だんだんと両親の別離の誤解などの謎が解け、どうにか修復しようと頑張る姿に観ている私も”頑張って!”と応援する。そして、ジョディもジェーンと一緒にプリンス・エドワード島で新しいお家で過ごせるようになる。夢と希望に満ちた光ある少女たちよ永遠なれ!
1989年・カナダ映画
監督:ケヴィン・サリヴァン 原作:ルーシー・モード・モンゴメリ 脚本:ケヴィン・サリヴァ、フィオナ・マクヒュー 撮影:ブライアン・トムソン 音楽:ジョン・ウェルズマン 出演:マイロン・ベネット、コリーン・デューハースト、サム・ウォーターストン、サラ・ポーリー、パトリシア・フィリップス、ゾー・コールドウェル、ヴィヴィアン・リーズ、ジョイス・キャンピオン