あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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『丘の家のジェーン』 ジェーン(マイロン・ベネット)とジョディ(サラ・ポーリー) 原作:L.M.モンゴメリ

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ルーシー・モード・モンゴメリの『丘の家のジェーン』(Jane of Lantern Hill)が執筆されたのは1937年(日本での初版は1960年)。その前の『赤毛のアン』 同様にモンゴメリご自身と美しい大自然とプリンス・エドワード島、そして、やはり『丘の家のジェーン』にもあの少女アンの魂が入っている。兎に角、私は「赤毛のアン」が大好きだし、モンゴメリの小説が好きなので色々想いはあるけれど、今日は映画化された『丘の家のジェーン』のことを。監督は『赤毛のアン』同様にケヴィン・サリヴァンで1989年の作品。ヘプシバ役のコリーン・デューハーストは『赤毛のアン』にも出演されていたお方で、その他父親役のサム・ウォーターストン、母親役のパトリシア・フィリップス、祖母役のゾー・コールドウェルとふたりの少女の周りをしっかりと囲んでいる。ふたりの少女とは、勿論主人公のジェーン(マイロン・ベネット)と唯一の親友ジョディ(サラ・ポーリー)。お話は少女ジェーンのある数ヶ月の成長物語であるけれど、同じ浮浪児としての不遇な境遇にある少女ジョディ(サラ・ポーリー)の存在は重要。サラ・ポーリーの子役時代ではテリー・ギリアム監督の『バロン』が最も有名。そして、同年のテレビ映画シリーズの『アボンリーへの道』はモンゴメリ原作、ケヴィン・サリヴァン監督なのでこちらも大好きなもの。

美しい母とジェーンは二人暮らし。母の病気のために裕福で厳格な祖母の家で暮らすことになるジェーンは12歳の素直で内気な少女。しかし、この権威主義の祖母も豪華なお家も大嫌いなジェーン。私立の名門女子校に入れられ、意地悪な女子生徒たちにからかわれたりする。隣家の台所の下働きをしている浮浪児の少女ジョディは9歳。ジェーンにとってもジョディにとっても唯一の心を許せる友なのだ。このふたりの少女の性格は対照的。ジェーンとジョディを合わせるとアンになるような。お金もなく汚れた身なりのジョディは、そんな不遇な状況でも実に前向きで勇敢でたくまくしく生きている少女。ジェーンはジョディに勇気付けられてもいる。ジェーンは死んだのだと思っていた父がプリンス・エドワード島で作家として生きていると知る事件が起こる。そこから、ジェーンは父親の住む島へと向かい、ジェーンはなんとか両親をもういちど結び付けようと頑張る姿は生き生きとしている。ジェーンが心配で汽車に無賃で乗り込みついてゆくジョディ。なんとなく冴えないジェーンはプリンス・エドワード島で過ごす中で不思議な力を発揮する。夢や幻想も交えながら、超能力を持つ預言者ヘプシバ(ジェーンの夢にも現れる)と合い、だんだんと両親の別離の誤解などの謎が解け、どうにか修復しようと頑張る姿に観ている私も”頑張って!”と応援する。そして、ジョディもジェーンと一緒にプリンス・エドワード島で新しいお家で過ごせるようになる。夢と希望に満ちた光ある少女たちよ永遠なれ!
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丘の家のジェーン/LANTERN HILL
     1989年・カナダ映画
監督:ケヴィン・サリヴァン 原作:ルーシー・モード・モンゴメリ 脚本:ケヴィン・サリヴァ、フィオナ・マクヒュー 撮影:ブライアン・トムソン 音楽:ジョン・ウェルズマン 出演:マイロン・ベネット、コリーン・デューハースト、サム・ウォーターストン、サラ・ポーリー、パトリシア・フィリップス、ゾー・コールドウェル、ヴィヴィアン・リーズ、ジョイス・キャンピオン
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by claranomori | 2009-08-19 09:15 | 銀幕の少女たち・少女映画