あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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『ワイルドフラワー』 アリス(パトリシア・アークエット)と少女エリー(リース・ウィザースプーン)♪

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ダイアン・キートンが好きなので彼女に関する映画は機会があれば鑑賞している。そんな中で知った作品『ワイルドフラワー』はテレビ映画として製作された1991年のもの。ダイアン・キートンは出演していなくて監督。真っ赤なバラのお花が香るような美しい映像。撮影はヤヌス・カミンスキー(ホリー・ハンターのご主人でもある)。原作は『アリス』。主人公の少女アリス(パトリシア・アークエット)は重度の難聴で発作も起こる不治の病。母親エイダ(スーザン・ブレイクリー)は夫に先立たれ娘と生活してゆくためにガスリーという乱暴な男性と暮らしている。兎に角このガスリーは凶暴で大嫌い!母親の立場や気持ちは分かるし娘との絆も深い。ただこの継父ガスリーは少女アリスを厄介者扱い。驚くべきことにアリスはボロボロの納屋に住んでいる。近所に住む兄妹がアリスの存在を知り友情を育んでゆく。この妹役のエリー(リース・ウィザースプーン)の魅力もいっぱい。この作品がリース・ウィザースプーンのデビュー作(『マン・イン・ザ・ムーン』と同年。こちらも好きな映画なのでまた♪)らしい。
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体中汚れて納屋に住むアリスは外の世界を知らない。学校へも行かせてもらえず言葉も知らないことだらけ。正確な設定は分からないけれど10代後半頃の少女のようだ。優しい兄妹と過ごす中、初めて草花の香りを知る。本も初めて見るもので詩の美しさを知る。まるで赤ちゃんのように無垢なアリス。最初はこっそりアリスに会いに行っていたふたりを叱る父ジャック(ボー・ブリッジス)もアリスを自分の家に住ませることにする。町のお医者さんもおばあさんも優しい。際立つ凶暴な継父の存在。何故母エイダは我が娘を納屋に住ませているのか...と疑問に思いながら観ていた。凶暴な継父と一緒よりも安全だからだった。エイダもアリスもこの乱暴者にしょっちゅう殴られている。継父は何もアリスに教えようともしない。アリスはようやく”愛”というものを知ったのだ。ジャック一家と触れ合う中で。泥だらけの少女は見違えるように美しくなった(本来の美しさだけれど)。そして、年頃のサミーとアリスは次第に友情から恋が芽生え始める。サミーの大学行きなど色々みんなが上手くは行かないけれど、クリスマスの感謝祭での町のパーティーを外から眺める母エイダの表情。そこに台詞はないけれど、その表情が如何に娘を愛しているのかが伝わる。女二人で生きてゆくのは困難なことだろう。難病の娘と一緒でもある。ジャック一家に住むアリスは新しい家族が出来た。けれど、母は一人!また、ジャックも妻に先立たれているので、ジャック家には母親がいない。まだ14.15歳であろうエリーはママが恋しい...。そんな其々の立場や思いを感じながら観ていた。匂い立つような赤いバラや木々などの自然と心優しき人々の姿は美しい。映像もとても綺麗。名女優ダイアン・キートンはやはり凄い!しかし、リース・ウィザースプーンの演じる少女エリーの存在が最も私には印象強く残っている。少女期の真っ直ぐな姿は大好き☆
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ワイルドフラワー/WILDFLOWER
    1991年・アメリカ映画
監督:ダイアン・キートン 原作・脚本:サラ・フラニガン 撮影:ヤヌス・カミンスキー 出演:パトリシア・アークエット、リース・ウィザースプーン、ウィリアム・マクナマラ、ボー・ブリッジス、スーザン・ブレイクリー
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by claranomori | 2009-03-17 10:55 | 銀幕の少女たち・少女映画