人気ブログランキング | 話題のタグを見る

あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

この少女時代のコートニー・ラブを見ては思い出す、ある少女の笑顔と思い出♪

コートニー・ラブ(Courtney Love)のロックバンドHOLEの2ndアルバムの裏ジャケットに写るこのお写真。大ヒットしたアルバムであり私も好き。発売当時からこのお写真を見ては何かやるせない思いを抱き、時には泣いてしまうこともある。今日は大丈夫そうなので。この少女時代のコートニー・ラブはいくつくらいだろう...10歳前後のように感じる。また、このお写真を撮ったお方はおそらく2人目か3人目の義父ではないだろうか...とまったく私はコートニーについて詳しくないけれど勝手な妄想。女優としても活躍し始めた頃だったと思う。その時期はマドンナと論争のようなことをしていたようだった。何かの雑誌でコートニーがマドンナを批判する発言などを読んだ時に、コートニーの実の父親はグレイトフル・デッドのローディーのような事をされていて、一緒にいる時間はなかったようだと知った。後に、コートニーの母親は幾度か結婚離婚を繰り返し、コートニーがまだ小学生の頃にはその母親からも離れて施設生活をして育った少女だと知った。真実は分からないけれど、不遇な少女時代、愛に餓えたまま大人になっていったのではないか...と思うようになった。一時期、ライオット・ガールズというような表現がされていた女性ロックバンドの方々。その中にはベイブズ・イン・トイランドやL7のメンバーもいて、コートニーも彼女達との交流を経てホール結成に至っている。いつも気になること、ベイブズ・イン・トイランドもホールにもお人形が存在する。けれど、破壊されているのだ...私はお人形を抱きしめる方なので投げたり傷めるようなことはしたくない。でも、人それぞれの愛し方があるし存在理由があるだろうと思う。何故、彼女たちはお人形を破壊するのに必要とするのだろう。好きだからだと思う。また、何かしらその気持ちの中には少女時代の思い出と繋がるものがあるように感じる。
この少女時代のコートニー・ラブを見ては思い出す、ある少女の笑顔と思い出♪_b0106921_21431237.jpg
このお写真のコートニーはどこかはにかんだような愛らしい微笑みを浮かべ可愛らしい。けれど、なにか悲しい。小学生の頃、記憶では4年生頃から挨拶を交わすようになった同い年の少女がいた。一緒に遊んだことは一度もないけれど、”おはよう”とか”バイバイ”とか。中学生になって前年度の担任だった女の先生は体育の教師で素敵なお方だった。独身だと仰っていて映画がお好きだというので私はその先生の言葉をいつも必死で聞いていた。翌年は担任ではなくなったけれど、体育の時間はその先生。その先生がその時担任だったクラスにその小学生の頃から挨拶だけする少女がいた。このコートニーを見るとその彼女を思い出す。似ているのではないけれど、少し寂しそうで、少し怖い。その少女の家庭も複雑だと耳にはしていた。けれど、人の噂なのでどこまで本当かは知らないけれど聞いていると怖くなるお話だった。その少女は次第に登校拒否をし始めた。義務教育なので担任の先生は遠いのにそのお家まで迎えに行かれたりしていた。でも、先生も毎日迎えに行く事は無理だった。そこで、どういう経緯かは分からないけれど、私が待ち合わせて一緒に学校に行く役目を受けた。待ち合わせられる方向であり小学生の頃から知っている人は他にも何人もいたけれど、何故か私が。中学までは1キロ程あり遠かった。でも、一緒に学校に向かいながら笑ったりしてくれた。でも、何をお話していたのか思い出せない。きっと私はジョン・レノンやデヴィッド・ボウイに夢中になり始めた頃でそんなお話を一人で喋っていたのかもしれない。ところが、待ってもその時間に来ないようになり私は一人で走って学校に行く日が増えた。少し遅刻しても許される理由があったのだけれど、私は一人で走って行くのが嫌だった。遅れて教室に入り注目を浴びるのも嫌だった。心の中で彼女に対して苛立ちも覚えた。事情を先生が私の母に伝えていたので母が時間を見ては、”もう行きなさい。”と。私はもう少し早い時間に待ち合わせて一緒に学校に行くお友達がいた。本当は彼女たちと一緒に登校したかった。でも、今も幾度か見せてくれた笑顔と笑い声、あの時の、その少女を忘れてはいない。とうとう、その少女は卒業をせずに学校にまったく来なくなった。その後のことも何も知らない。彼女のことも何も知らないまま。噂も少しはそうだろうと感じる複雑な家族。でも、あの笑った顔はそんな噂が飛んでしまうものだった。もう少し、忍耐強く私が待っていてあげれたなら...ともっと後に思うようになったけれど、すっかり遅すぎた。子供時代の想い出は大人になっても忘れられずに心の何処かにあるらしい。

※今日は大丈夫そう...と思って一気に綴ってみたけれど、やはり涙が止まらなくなってしまった。何故だろう。このお洋服の着方や漂う孤独さのようなものからかどうしてもあの少女を思い出す。そしてあの時の私。
by claranomori | 2009-02-18 22:32 | 写真の中の少女・夢の時間