あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

『イン・アメリカ三つの小さな願いごと』クリスティとアリエル姉妹(サラ・ボルジャーとエマ・ボルジャー)

b0106921_2253560.jpg
アイルランドはダブリン出身の監督ジム・シェリダンによる2002年の映画『イン・アメリカ 三つの小さな願いごと』。先日テレビ放送されたと友人がメールで知らせてくれた。私は母親役サラを演じるサマンサ・モートンとチラシで見た可愛いふたりの少女サラ・ボルジャーとエマ・ボルジャーの姿を観たいがために観たもの。気に入ったのでソフトも購入した。なかなか仕事のない売れない役者である父親ジョニー(パディ・コンシダイン)とサラ、そして小さな娘クリスティ(サラ・ボルジャー)とアリエル(エマ・ボルジャー)の姉妹は夢を抱いてアイルランドからアメリカ、ニューヨークに引っ越してくる。ボロボロの安アパート暮らしながら毎日を楽しむ小さな姉妹の姿がとにかく瑞々しい!姉クリスティの目を通して描かれているこの家族の物語はファンタジックでもあると想う。サラとジョニーは階段から落ちて死んでしまった息子フランキーの死が今も心を傷めている。でも、サラのお腹には新しい生命が宿る。同じアパートに住む黒人アーティストのマテオ(ジャイモン・フンスー)と親しく交流が始まる。けれど、彼はエイズに侵されていた。マテオはどこか預言めいた人で素敵な言葉を語る。まるで呪文のように。「赤ん坊が幸せを呼ぶ」とサラのお腹を見て。あるいは、苛立つジョニーに「サラも君も娘達も、まだ生まれていない赤ん坊も、君の怒りも、命あるすべてのものを愛している」と静かに...マテオは階段から落ちる。息子フランキーの死と重なる。そして、マテオの死にゆく姿と新しい生命の誕生。
b0106921_22532396.jpg
雪の中での愛らしいクリスティとアリエル姉妹。『E.T.』のお話やハロウィーンでの様子も印象的。ジム・シェリダン監督と実際の娘様であるナオミ・シェリダンとカーステン・シェリダンが脚本を担当。監督家族の自伝的な内容が基のようだ。でも、故郷アイルランドを舞台にした作品が多い。観たものはすべて好きで心に残っている。ダニエル・デイ=ルイスがとても好きだった80年代の私(今も好きだけれど)。お陰で『マイ・レフトフット』、『父の祈りを』、『ボクサー』とジム・シェリダン監督作品に巡り合えた。サマンサ・モートンも素敵な英国女優だし、パディ・コンシダインもサラ・ボルジャーとエマ・ボルジャー姉妹もアイルランド出身。また、音楽を担当しているのはギャヴィン・フライデー、モーリス・シーザー。ギャヴィン・フライデーというと、やはりダブリン出身のアーティストで嘗てヴァージン・プルーンズ(ヴァージン・プリューンズ)という前衛的なバンドで活動していたお方でもある。『ボクサー』でのギャヴィンの曲も心に響くものだった。アメリカというお国は大きい、とても。世界中から多くの移民たちがやってくる。その中でアイルランド移民の数はとても多く、歴史は過酷な現実や悲劇と共に、それでも夢と希望を与えるのだ...と無知ながら色々考えてしまう。
b0106921_22534370.jpg

イン・アメリカ 三つの小さな願いごと/IN AMERICA
    2002年・アイルランド/イギリス合作映画
監督:ジム・シェリダン 脚本:ジム・シェリダン、ナオミ・シェリダン、カーステン・シェリダン  撮影:デクラン・クイン 音楽:ギャヴィン・フライデー、モーリス・シーザー 出演:サマンサ・モートン、パディ・コンシダイン、サラ・ボルジャー、エマ・ボルジャー、ジャイモン・フンスー
[PR]
by claranomori | 2009-02-06 23:48 | 銀幕の少女たち・少女映画